マザーボード修理 ~DELL Dimension 8400編 その2~


 今回のご依頼はまたまたDELLのDimention 8400です。
本当にこの時期のDELL製品はコンデンサ絡みのトラブルが多いですね・・・。

 ちなみに前回Dimention 8400を修理した時の記事はこちらです。

 依頼者様によりますと「私の使用しているDELL Dimension 8400が不調となり調べたところ、マザーボードのコンデンサが液漏れ状態でした。」との事でコンデンサの交換のご依頼を頂きました。

 早速マザーボードを見てみますと、メモリスロット付近の5本のコンデンサとチップセット付近の1本のコンデンサ、合計6本が液漏れを起こしています。
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 問題のコンデンサはニチコンのHNで、この時期に製造されたニチコンのHNは電解液の過剰注入が原因でこのような液漏れが発生してしまうとの事です。
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交換に使用したコンデンサ
ルビコン 超低ESR小型アルミ電解コンデンサ 10MCZ1000M
10V 1000μF Φ10×12.5mm × 5本
(メモリスロット付近の4本、チップセット付近の1本)

ルビコン 超低ESR小型アルミ電解コンデンサ 6.3MCZ2200M
6.3V 2200μF Φ10×20mm × 1本
(メモリスロット付近の1本)

 やはり交換に使用するコンデンサはルビコンのMCZかニチコンのHMもしくはHZが圧倒的に多い今日この頃です。ちなみに間違っても台湾製コンデンサは使用しませんのでご安心ください。

 例によって10V 1000μFの物は低背モデルを使用しましたがおそらくこの機種の場合レイアウトにそれほどシビアになる必要はないかと思われますので多少背が高いコンデンサを使用しても問題ないと思われます。
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 まずはメモリスロット付近の5本のコンデンサを交換
DSCF8613.jpg

 次にチップセット付近の1本を交換します。
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 その後マザーボードを依頼者様に返送し動作確認をお願いしたところ「マザーボード無事起動いたしました。本当にありがとうございました。」とのご連絡を頂きました。