マザーボード修理 ~DELL OptiplexGX260 3台目~


 今回のご依頼はまたまたDELLのOptiplexGX260です。
前回、前々回にご利用頂いた方と同じ方からのご依頼で、どうも依頼者様の会社のとある部署で使用されているOptiplexGX260が次々とコンデンサのトラブルでダメになっていっているとのことで、またご依頼を頂きました。ありがとうございます。

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 ちなみに、DELLのマシンは非常に簡単にマザーボードを取り出しやすい構造になっています。強いて言うとコンデンサの交換を行うためにはマザーボード裏の金属の板を取り外さないといけないのですが、これがPentium4のリテンションの足に固定されていて、うまく取り外さないとリテンションを壊してしまう可能性がありますのでここは一つ注意が必要です。

DSCF8775.jpg マザーボードからCPUクーラーを取り外すと、現れました。問題のコンデンサです。 前回、前々回同様、同じ部位のコンデンサがダメになってますね。しかもやはりすごい漏れっぷりです。
 あともうひとつ、この機種はメモリスロット付近の一本もダメになるようです。
DSCF8791.jpg というわけで、取り外したコンデンサは11本。どれも古い時期に製造されたニチコンHMの不良ロット品です。ちなみにここで何度も申し上げておりますが現在生産されているニチコンHMは以前の様な問題はありませんので、ご安心ください。 
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交換に使用したコンデンサ 
ルビコン 超低ESR小型アルミ電解コンデンサ 6.3MCZ2200M
6.3V 2200μF 10Φ×20mm 11本
この機種の時は毎回ルビコンのMCZを使っていますが、ここは別にESRが十分低く、10Φ×20mmのコンデンサであれば他のメーカのコンデンサを使っても全く問題ありませんが、とりあえず入手性の良さで毎回MCZを利用しています。
 
DSCF8793.jpg というわけで、無事コンデンサの交換が完了致しました。
この後新しい熱伝導シートをCPUに取り付け動作確認を行います。
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 動作確認を行ったところ無事OSが立ち上がりその後長時間動作させましたが不安定になることはありませんでした。
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マザーボード修理 ~FIC社製 Socket478マザー(型番忘れ)~


 今回のご依頼はFIC社製のSocket478マザーです。すみません、修理の際に型番をチェックするのを忘れた為表題「型番忘れ」と書かせて頂きました。

 依頼主様によりますと、「動作が不安定なので見てみると幾つかのコンデンサーが液漏れもしくは膨張しているようなので、交換作業をしてもらいたい」とのことでご依頼を頂きました。

 早速届いたマザーボードを見てみますと、CPU周辺のコンデンサにはサンヨー等の日本製の高品質なコンデンサが使われておりましたが、PCIスロット,AGPスロット等拡張スロット周辺のコンデンサには「S.I.」と書かれた聞いた事がないメーカーのコンデンサが使用されており、2本が液漏れ、膨張を起こしていました。
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 改めて依頼者様に連絡を取り、「液漏れを起こしている2本だけを交換するか、拡張スロット周辺の問題を起こしそうなコンデンサ9本を全て交換するか」を問い合わせたところ、問題を起こしそうなコンデンサは全て交換して欲しいとの連絡を頂きましたのですべて交換する事にしました。
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交換に使用したコンデンサ
SANYO低ESR電解コンデンサー 10V 1000μF φ8 PC用105℃品

今回の事例はなかなか特殊でした。
Φ8の低ESRコンデンサでなおかつ耐圧が10V、容量が1000μFの物となると普段私が愛用しているニチコンやルビコンの物は容易に見つからず(Φ8の物になると容量が若干小さいか耐圧が小さくなってしまう)どうしようかと思っていましたが、運良くサンヨーの低ESRコンデンサを見つける事ができたので今回はこのコンデンサで行きます。
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 無事9本のコンデンサを交換する事が出来ました。
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 実はこの交換作業中にPCIスロットにハンダゴテが接触してしまい、一部が溶けてしまうというアクシデントが発生しました。依頼者様に連絡し補償に関して問い合わせたところ「機能上問題がないので全く問題ない」とのご連絡を頂きました。ありがとうございます。そして本当に申し訳ございませんでした。
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 この後マザーボードを返送したところ依頼者様より「早速本体に組込み動作したところ、コンデンサー替える前の不具合が解消され、問題なく動作しています。」とのご連絡を頂きました。