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マザーボード修理 ~DELL Dimension 8400 3枚目~


 今回のご依頼は久々にDimension 8400のマザーボードです。これで3枚目だと思います。
いずれも前回、前々回と同じ箇所のコンデンサの交換だったわけですが、依頼者様曰く「長年使っていたパソコンが不調のため近くのショップで診断してもらったところコンデンサがやられているとのこと、自分で交換を試みたがうまくいかず、最後の望みをとこちらのサイトにたどり着いた次第です。」とのことで、ご依頼を頂きました。

 交換箇所は以下の5箇所になります。

赤:10V 1000μF 10φ×5本 緑:6.3V 2200μF 10φ×1本

IMG_5732.jpg

 さて、前述の通り依頼者様ご自身でコンデンサの取り外しを試みたとのことで、マザーボードをよく見てみますと、コンデンサ自体の取り外しはなんとか行えていたものの(取り外したコンデンサはセロテープで固定されていました)、スルーホールの中に古いコンデンサの足が詰まったままになってしまっています。これを取り除かない事には新しいコンデンサを取り付ける事が出来ません。
IMG_5734.jpg このスルーホールに詰まった足の除去がとても厄介な作業なわけですが、今回は融点の低いハンダをスルーホールにジョボジョボと大量に溶かし込みながら、裏から吸引、という技を使って、時間はかかったものの無事除去する事ができました。

使用するコンデンサ、いずれもサンヨーのWGシリーズになります。
6.3V 2200μF 10φ×1本、10V 1000μF 10φ×5本の計6本を使用します。

IMG_5742.jpgDimension 8400ではお馴染みの箇所、メモリスロット付近にある5本とIMG_5744.jpgチップセット付近1箇所を交換しました。

IMG_5746.jpg
 取り外したコンデンサ。いずれも2004年製造で、液漏れしていたコンデンサは1本のみでしたが、それでもパソコンの不調を引き起こしていたようです。
IMG_5757.jpg

マザーボード修理 ~DELL Dimension8400~編


 今回のご依頼はDELL Dimension8400のマザーボードです。

 依頼者様によると、「DELL Dimension8400 が起動しなくなりマザーボードを確認したところ電解コンデンサが膨らんでいて電解液が出ている」との事でご依頼をいただきました。

 到着したマザーボードを確認してみると、メモリスロット周辺のコンデンサ5本が膨らんでいました。(写真には4本しか写っていませんが、実際にはこの4本の他にもう一本ありました)
 なるほど、場合によってはこれぐらいの膨らみでも起動しなくなるぐらいの致命傷なわけですね・・・。
 私が自分のビデオカードのコンデンサを取り替えたときは破裂してもしばらくの間は動き続けていました(動作は不安定でしたが)
Dimention8400_before.jpg
 なおこのコンデンサはニチコンHNですが、ゴールドのスリーブのHNですので、ずいぶん昔に製造されたHMですね。いわゆる問題を抱えていた時期のHNの可能性が大です。

使用コンデンサ

ルビコン 超低ESR小型アルミ電解コンデンサ
10V 1000μF 10MCZ1000M Φ10×12.5 × 5本

 これはいわゆる低背モデルと呼ばれる物ですが、通常サイズのコンデンサに比べて低背モデルのコンデンサはなかなか希望するスペックの物を探すのが大変でありまして、今回は元々取り付けられていたニチコンHNの低背モデルと互換性があるルビコンの同サイズのコンデンサを使用しました。
DSCF7921.jpg

 部品が入手できればこちらのモノ。
早速膨張コンデンサには退職していただき、私のコンデンサ墓場に葬り去ります。(電解コンデンサはどうやら好き勝手に処分してはいけないそうで、私は専用の箱に破損コンデンサを溜め込み、その箱をコンデンサ墓場と呼んでいます)
 そして新しいコンデンサを取り付けるわけです。
DSCF7923.jpg

 その後依頼者様から「昨日マザーボードを取り付けPCを無事起動(使用)することが出来ました。 」とのご報告を頂きました。

おまけ(例のコンデンサ墓場)
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