お久しぶりです。
ブログの更新が滞ってしまい申し訳ございません。
実はブログの更新が滞っていたのにはわけがありまして、数ヶ月前にYahooとGoogleが提携した結果、「マザーボード」、「コンデンサ交換」などのキーワードで私のサイトにたどり着く方が激増しました。その結果、徐々に依頼数が増えまして、前回の記事を書いてから10枚弱のマザーボードのコンデンサを交換することになったのです。そのためブログを書く時間が取れなかったというわけです。しかし手元にあるマザーボードはすべて修理が完了し、作業が一段落しましたので今から一枚ずつブログに詳細を書いていこうと思います。
さて、今回のご依頼は毎度お馴染み「Optiplex GX260」になります。
これで5台目ですが、もうここまで来るとマザーボードが到着する前にどこのコンデンサがダメになってるかほぼ100%わかります。なぜなら毎回毎回同じ箇所のコンデンサが壊れているからです。
今回は依頼者様が実際にマザーボードをこちらに送って下さる前にどんな症状が発生したのかを写真に撮影して送ってくださいましたので、紹介させていただきます。
依頼者様によりますと「ある日突然起動しなくなりまして。検索をしてみるとこの機種には『コンデンサー不良の持病がある』ようでケースを開けてみると案の定CPU近くのコンデンサーに膨らんでいるものがありそのうち1本には上部に茶色い付着物がありました。」とのことで、コンデンサ交換のご依頼を頂きました。
到着したマザーボードを確認してみますと、やはり今までコンデンサの交換を行った箇所とほぼ同じ箇所のコンデンサが膨張しておりました。
Optiplex GXの場合は画像の赤枠で囲まれた部分のコンデンサが主に膨張するコンデンサでして、ご自分で修理を行いたい場合にはこのコンデンサを「6.3V 2200μF」の低ESRコンデンサ(直径は10φ)の物に取り替えればOKです。
CPU周辺の破損コンデンサ10本。常に大電流が流れて負荷がかなりかかる部位です。派手に液漏れしてはしておらず、各コンデンサの頭が若干膨らんでいる程度ですがそれでもコンピュータが起動不能に陥るぐらいの影響を及ぼしていました。
メモリスロット付近のコンデンサ1本。ここのコンデンサもGX260では膨らむコンデンサの定番になっています。おそらくここも負荷がかかりやすい箇所なのでしょう。
取り外したコンデンサ11本。すべて2002年35週製造のニチコンHMで、8年近く使えていた事になりますね。
交換に使用したコンデンサ
ルビコン 超低ESR小型アルミ電解コンデンサ 6.3MCZ2200M
6.3V 2200μF 10Φ×20mm 11本
毎回この機種の場合にはルビコンのMCZを使用していますが、φ10のコンデンサで6.3V 2200μF、なおかつESRが低いコンデンサであれば他のメーカーのコンデンサでも構いません。(ニチコンHMやサンヨーWG等)毎回MCZを使うのは入手性の良さからです。
問題のあるコンデンサをサクッと交換します。まずはCPU周辺。実際にはけっこう時間がかかります。
次にメモリスロット付近です。
この後マザーボードを返送し、依頼者様に動作確認をお願いしたところ、以下の報告を頂きました。
“本日組み立てて起動しましたところ無事安定して作動しております。
おかげさまでPC本体を無駄にすることなくてすみました。
感謝しております。ありがとうございました。”