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マザーボード修理 ~DELL Optiplex GX270 その6~


 震災以来2度目のご依頼になります。

今回のご依頼は以前にも何度かOptiplex GX270のコンデンサの交換をご依頼頂いた方で、とある企業の方からのご依頼です。
ここ最近の傾向ですが、企業の方から何台もまとめてご依頼を頂く事が多く、大変有り難い限りです。

 今回交換するコンデンサは以下の17本になります。 17本あるコンデンサのうち液漏れ、膨張を起こしているコンデンサはVRM1次側の3本とメモリスロット周辺の5本で、CPU周辺にある9本のコンデンサはまだ膨張を起こしてはいませんでしたが、使用時期からみて寿命が近づいている可能性が大きいとのことでこちらも併せて交換して欲しいとのことでした。

緑:16V 1800μF 10φ×3本 赤:6.3V 1800μF 8φ×9本 青:6.3V 1500μF 10φ×5本

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 ひどい液漏れを起こしている部分はこちら、VRM1次側。16V 1800μFのニチコンHNが3本使われています。
この部分のコンデンサはヒートシンクが邪魔して交換が大変ではありますが頑張って交換します。
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同じくニチコンHNが使われているメモリスロット周辺のコンデンサ。こちらも膨張や液漏れが見られます。
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CPU周辺にある9本のコンデンサ。こちらは液漏れなどは起こしていない物の、製造時期や使用期間から寿命が近いと予想される。防爆弁形状からルビコンのコンデンサだと思いましたが、どうやら違うようで、メーカー不明です。
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交換に使用するコンデンサ。
すべてサンヨー(現SUNCON)のWGシリーズを用います。
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まず最初に本数が多くて厄介なCPU周辺から交換に入ります。
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次に難易度が一番低いメモリ周辺。
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最後に、かなり高難易度のVRM1次側コンデンサ。ここは狭い隙間からラジオペンチを突っ込み、コンデンサを持ちながら慎重に作業を行わなければならない箇所ですので非常に神経を使います。
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取り外したコンデンサ。2004年製造で、寿命を迎えてもおかしくない時期でした。
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この後マザーボードは無事依頼者様の元へ返送されました。

マザーボード修理 ~DELL Optiplex GX270 SFF その5~


 今回のご依頼は、毎度お馴染みOptiplex GX270 SFFのマザーボード3枚のコンデンサ交換になります。
今回はある企業の方からのご依頼で、「システム障害時の交換用ボードとして活用するためコンデンサの交換をお願いしたい」との事でご依頼を頂きました。3枚のマザーボードともどれもかなりの液漏れを起こしていました。

 なお今回は多忙であったため、コンデンサ交換前の写真を用意することが出来ませんでした。ここにUPしている写真はほぼすべて交換後の画像になります。

交換箇所は以下の18本になります。

緑:16V 1800μF 10φ 赤:6.3V 1800μF 8φ 青:6.3V 1500μF 10φ 水色:10V 680μF 8φ

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交換に使用したコンデンサはすべてサンヨーのWGシリーズです。
 まずはいつものようにCPU周りの大量のコンデンサから交換開始です。元々取り付けられていたコンデンサは2003年製造のルビコンMCZでした。
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メモリスロット周辺の4本。上の2本は6.3V 1500μF 10φ、下の2本は6.3V 1800μF 10φ、こちらも同じくルビコンMCZが使われていました。
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AGPスロット付近にある2本。右側の大きなコンデンサは6.3V 1500μF 10φ。元々はルビコンMCZでした。左側の小さな方は、10V 680μF 8φ。こちらはニチコンHMが使われておりました。IMG_4456.jpgコンデンサの交換で一番難易度が高かった箇所。VRMの入力側コンデンサ3本。ここはヒートシンクが邪魔して指が通らないため、ラジオペンチで慎重にコンデンサを掴みながら作業を行いました。
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さて、今回苦労した箇所はコンデンサの交換ではありません。
実はDELLの多くの機種はCPU周辺のコンデンサを交換する前にマザーボード裏に取り付けられている金属製のバックプレートを取り外さなければコンデンサの交換が物理的に行えないようになっています。ところが、今回はこのバックプレートの取り外しにかなり難儀しました。
 というのも、ほとんどの場合、このバックプレートの取り外しはすんなりとうまくいくのですが、今回は樹脂の経年劣化の影響か、固定用のピンが完全に固着しており、通常の工具ではまったく歯が立たずに取り外せませんでした。
 そこで、依頼者様に改めて連絡を取り、この固定用のピンを電動ドリル等で破壊し、新しいピンを取り付けても良いか問い合わせたところ、OKサインが出ましたので古いピンの破壊を決行しました。
 ハンダゴテを用いてピンの先端を溶かし、先の細いドリルで慎重に内部を切削していくと、基盤を傷つけることなくピンの取り外しが出来ました。破壊したピンはもう2度と使えませんから、市販の互換品を使うことになります。
 使用した市販のピンはAinexのPB-041という物で、DELLの機種にも使えます。しかしながらこの製品は出荷完了品であり、入手がなかなか困難であるため、今後固定ピンが必要になりそうな方は今のうちに確保しておいたほうが良いかもしれません。
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新しい固定ピンを装着したバックプレート。
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 このようにリテンションがマザーボードにきっちりと固定されました。
IMG_4530.jpgコンデンサの交換を終えた3枚のマザーボード。
今回は合計54本のコンデンサの交換でした。
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