はい。今回もマザーボードの修理の依頼を頂きました。
今回はCompaq Presario 3903JPです。
Compaq Presario 3903JPは2002年製で、製造時期的に不良電解コンデンサ問題の被害を被っていそうな雰囲気です。依頼者様曰く「7年間Webサーバやメールサーバとして常時通電状態で使用していました」とのこと。
交換前の液漏れおよび膨張したコンデンサ。
CPU周りの10本とメモリスロット付近の1本、合計11本のコンデンサがこのように膨らんで液漏れを起こしていました。今にも破裂しそうでパンパンです!!!
早速コンデンサを取り外します。実はハンダ付けする作業よりも取り外す作業のほうが、スルーホールに残ったハンダをきっちりと除去しなければならない分若干手間がかかります。
取り外したコンデンサ。ニチコンHMシリーズ。
ムスカ「怯えることはない。こいつははじめから死んでいる。」
さて、こちらが新品のコンデンサになります。本当はニチコンHMを使用する予定でしたが、あいにく同規格品が品薄でしたので、依頼者様の了解を得て、超低ESRでハイグレードなHZシリーズを使用させて頂きました。ゴールドのスリーブがいかにもハイグレード品という雰囲気を醸し出しています。
そして、ハンダゴテで一本ずつハンダ付け。
めでたく修理が完了したマザーボード。
この後クロネコヤマトに持って行き、依頼者様の元へと返送されます。なお、ドットインパクトプリンターを持っていないので伝票は毎回手書きです。
その後依頼者様から「動作良好です」とのご報告を頂きました。
今までサーバ機として利用していたこのマシンを再びクライアント機として利用することにしたそうです。