今回のご依頼は、MSIのMS-6797というマザーボードのコンデンサの交換です。
依頼者様によりますと、「コンピュータのパーツの入れ替えを行っていたら、突然通電しなくなりコンデンサを見てみたところ茶色いコゲのような物が付着していた。自身でコンデンサの交換を行おうとしたものの、スルーホールに足やハンダが詰まってしまい手も足も出なくなった」とのことでご依頼を頂きました。
今回交換するコンデンサは以下の11箇所になります。
赤:16V 1800μF φ10 緑:6.3V 1800μF φ8
さて、マザーボードをよく見てみますと確かにスルーホールに足が詰まっています。さらに、一見何も詰まっていないように見えるスルーホールにも切れた足の欠片が入っており、これらを取り出すのはなかなか手間が掛かりそうです。
ここは根気よくスルーホールにジョボジョボとハンダを流し込みながら先の細いコテ先でゆっくりと掻き出すようにして足を取り外すことに成功しました。
無事、スルーホールの詰まりを解消したマザーボードです。
こちらのコンデンサは膨張・液漏れ共に起こしておりませんが、電源部に使用される負荷のかかるコンデンサということと、依頼者様のコンピュータの使用年数から考えて交換しておいたほうが良いと判断したためこちらも新品に交換することにしました。
問題の液漏れを起こしているコンデンサ。依頼者様があらかじめ取り外した物を(交換用のコンデンサのスペックを確認するために)送って頂きました。2003年製造の物で、寿命を迎えてもおかしくないと思われます。
交換に使用するコンデンサはすべてーサンヨーのWGシリーズになります。
無事、コンデンサの交換を終えたところ。
この後、マザーボードは依頼者様の元へ返送され、無事に起動したとのご報告を頂きました。