マザーボード修理 ~DELL Optiplex SX260~


 今回のご依頼は法人の方からのご依頼で、DELLのOptiplex SX260のコンデンサ17本の交換になります。
依頼者様によりますと、Optiplex SX260のマザーボードのコンデンサが液漏れこそ起こしていないものの、若干膨らんでいるので交換して欲しい、とのことでご依頼をいただきました。

交換対象
赤:6.3V 2200μF 10φ × 13本 緑:16V 1800μF 10φ 4本

IMGP0627.jpg 到着したマザーボードを見てみますと、CPU周辺やチップセット周辺にある2200μFのニチコンHMが微妙に膨張を起こしているのがわかります。IMGP0628.jpg
チップセット付近のコンデンサ2本。CPU周辺のコンデンサと同様、膨らみがみられます。

IMGP0635.jpg
 メモリスロット付近のコンデンサ。こちらも若干の膨らみが見られます。
IMGP0632.jpg
 さて、このマザーボードの場合、CPUの周辺にあるコンデンサ9本がこのようにヒートシンクに半分覆われる形で実装されています。この場合コンデンサを自由に上に引き抜く事ができないため、取り外し、取り付け共に難易度が上がります。
 取り外しの際には1本ずつ慎重に取り外しを行い、取り付けの際にはあらかじめコンデンサのリードを短く切っておくことで対処しましたが、時間のかかる作業でした。
IMGP0636.jpg
交換に使用するコンデンサ
16V 1800μF 10φ × 4本 6.3V 2200μF 10φ × 13本
いずれもSUNCONのWGです。(写真には16V 1800μFのコンデンサが3本しか写っていませんがこちらのミスです。申し訳ございません。)
IMGP0640.jpg
 CPU周辺のVRMのコンデンサ、入力側16V 1800μF×3本、出力側6.3V 2200μF×9本。計12本の交換です。膨らんでいたのは出力側の63.V 2200μFのコンデンサで、入力側の16V 1800μF 3本は膨らんでいませんでしたが、使用年数を考えてこちらもあわせて交換しました。IMGP0646.jpg
バックコネクタ付近の16V 1800μFのコンデンサ。こちらはまったく問題がなかったのですがやはり負荷がかかりやすい部分であるため交換。
IMGP0648.jpg
チップセット付近のコンデンサ2本。
IMGP0649.jpg
最後にメモリスロット付近のコンデンサ2本を交換して完了です。IMGP0650.jpg 取り外したコンデンサ。いずれも2002年製造の古いもので、時期的にも寿命を迎えていてもおかしくないものでした。

IMGP0643.jpg

 この後、マザーボードは依頼者様の元へと返送されました。
交換箇所を拝見させて頂きましたが、余りの綺麗さに感動しております。早速組みなおして動作確認を行い常に動作する事も確認できました。縲恍・ェ縲怐@対応、品質、価格とも非常に満足のいくものでした。コンデンサ交換がそうそうある事ではないのですが、またお願いしたいと考えております。」とのご報告をいただきました。